情報・物理工学概要
Overview of Information and Physical Engineering

情報・物理工学部門は,光学領域と計測制御工学領域からなります。近年の光産業の発展にはめざましいものがあり,レーザー,微細加工,光材料,コンピュータの進歩と相侯って,光の応用分野は像形成・計測から通信・エレクトロニクス・医学・生物・情報処理・量子情報科学へと拡大を続けており,新しい応用法の開発も活発に行われています。また,新しい応用と極限をめざす追究が,基礎光学・量子光学の新しい理論的展開と枠組みづくりを促しています。
光学領域では,「ナノフォトニクスデバイスを用いた量子光学研究」,「冷却原子を用いた量子多体系制御を扱う量子情報工学研究」の2つの研究指導のもと,完成された古典光学の体系を改めて見直しながら,量子光学,光情報処理,光計測,光学設計,光通信,量子コンピュータ,レーザー工学,オプトエレクトロニクス,ナノフォトニクス,非線形光学,原子のレーザー冷却などについて,光に関する基本的な物理現象と新しい応用方法の研究を行っています。
従来から計測と制御は工学の中心課題であったが,コンピュータの発達はこの分野に情報という新しい概念を持ち込み,計測制御工学に電子工学,システム工学,通信工学,および情報工学などを融合した新しい展開を促しています。計測制御工学領域では,「光集積回路の設計・試作と多様な応用を扱う集積光デバイス工学研究」,「半導体の超高速現象の物理的解明とデバイスヘの応用を研究する半導体デバイス工学研究」,「ロボティックス,神経回路網,画像・音響の処理などを扱う情報工学研究」,「生成AI技術を駆使して3次元動画像処理、マルチメディア情報処理、人間機械インタフェースを扱う知能情報処理研究」の4つの研究指導で,物理学と数学の素養の上に工学的センスを併せ持った,時代の先端を担う研究者とエンジニアの養成が行われています。
情報・物理工学担当教員
Professors and academic staff in Information and Physical Engineering